湿度よりも気温が関係!冬のドライアイ対策

tears肌や髪に潤い不足を感じる冬。
眼精疲労の一つである「ドライアイ」ですが、乾燥する冬に最も症状を感じる方が多いのではないでしょうか。
しかし実はドライアイの原因は乾燥ではなく、気温と関係があることが分かってきたのです。

そもそもドライアイにはこれといった決定的な原因はなく、様々な要因が重なって起こります。
現時点では、男性よりも女性に多く起きる症状だということが判っていますが、はっきりとした理由は不明。
女性の方が細かな作業に従事していることや、更年期障害と関係があるなどと言われています。

しかし最近では、仕事でパソコンを多用する中高年の方や、テレビゲームに夢中になる子供にもドライアイが増えており、日本人口の約12人に1人、オフィスワーカーに至っては3人に1人がドライアイ。
目を酷使することがドライアイの一因であることは間違いなさそうです。contact

そんな現代病とも言うべき眼精疲労ですが、冬の方が夏場よりもより瞳が不快だと感じる方が多いとの統計結果が。
当然冬場は乾燥して湿度が低く、そのためコンタクトレンズの貼りつきや目のゴロゴロとした症状を感じるのだと思っているでしょう。
しかし実は、湿度よりも温度が目の不快感には大きく関係しているとのこと。
「京都府立医科大学眼科学教室」の研究グループがコンタクトレンズの装着感と気温・湿度について研究を行った結果、実は湿度よりも温度が低い方が乾燥を感じるとの結果が出たようです。

一般的には湿度60%前後が快適だとされていますが、快適な温度の場所では、湿度が不快指数であっても、不快感を感じないという実験結果もあります。
そのため湿度云々ではなく、快適な室温の場所の方が、目にも肌にも不快感を感じ難いのかもしれません。

また、この実験に使用されたコンタクトレンズはソフトタイプ。
ソフトレンズは装着感がハードレンズよりも快適なため、目に優しいイメージがあるかもしれません。
しかし、ソフトレンズはレンズ自体が瞬きの度に動き、目の表面とレンズの間で摩擦が起きるため、ハードレンズよりも目を酷使しています。
そのため、「ソフトレンズを装着する・パソコンを長時間使用する・女性」の三拍子が揃った方は、特に目のケアに気を付けなくてならないのです。eyemask

最近では目のケアや保護グッズの売れ行きも好調。
昨年のヒット商品であるブルーライトをカットするメガネから、目の健康を考える方たちが増えてきたのではないでしょうか。

目の疲れを取るには、「休息」と「水分」が重要。
パソコン作業を行う際には1時間に一度休憩を取ることが望ましいとされていますが、忙しい際にはなかなか難しいのではないでしょうか。
せめてお昼休みや手の空いた時間にでも、レンジで温めた濡れタオルを、目の上に5分程度乗せてみてください。
格段に目がスッキリし、気分もリフレッシュします。

またお手軽なアイケア製品のなかでは、花王の「蒸気でホットアイマスク」、きりばいの「あずきのチカラ」が人気どころ。
その他、本格的なアイケア商品としてパナソニックから発売された「目もとエステ」も、高価格帯ながらも人気です。

さらにはもっと身近なアイケア製品である目薬ですが、こちらも1500円前後の高価格帯商品が売れ筋。
女性専用目薬である参天製薬の「サンテボーティエ」や、中高年をターゲットとしたLIONの「スマイル40プレミアム」が売れています。

スマホやパソコンを長時間使用する際には、瞬きの数が極端に減るとのこと。
なるべく瞬きを意識し、こまめに目薬をさしてみると良いでしょう。