本日8月1日は、「水の日」です!

Faucet1977年に閣議決定され、昨年には法定化された「水の日」。
本日8月1日は、法定化されて初の水の日であり、各地で水にまつわるイベントが行われています。
水の日の趣旨は、”国民一人ひとりが水循環への理解と関心を深めること”とのこと。
しかし残念ながら水の日自体を知らない方のほうが多いのではないでしょうか?

近年は”水を買う”という概念が定着したこともあり、飲用水も好みによって多様化。
水道水を直接飲む方は減っており、水道水しか飲まないという方の割合は、わずか18%と非常に少なくなっているのです。

では現在家庭での水道水は何に使われているかといえば、洗濯や入浴といった生活用水。
しかし水道水が不味い原因が、実はこの生活用水に関係することを皆さんはご存知でしょうか。
今回は「水道水と水質汚染」について、水の日にちなんだお話したいと思います。

私たちが水道水をあまり口にしなくなった原因のひとつに、その臭いや味があります。
水道水は殺菌のために塩素を使用しなくてはならないと決まっていますが、では何故殺菌を行うのか?
もちろん河川のなかには様々な菌や微生物がいるので、殺菌しなくては食中毒をはじめとした病気が広まってしまいます。
しかし現在は、過剰に塩素を使用。その理由は、合成洗剤などを使用した生活排水による汚染が酷いからなのです。

人口の多い都市部ほど汚染度が高いというデータがあり、都市部では田舎よりも水道水に多量の塩素が使用されています。water
東京では多大な費用を投入し、オゾンによる水の浄化装置を導入しましたが、そこまでしなくては綺麗にならないほど、水は汚染され続けているのです。

昔も洗濯・入浴・食器洗いは同じように行われていたにもかかわらず、何故水質が現在よりも汚染されていなかったのか。
それは、石鹸を使用していたからです。
自然由来の石鹸は分解されるため水質は汚染されませんが、合成洗剤は石油から作られた成分が入っているため、分解されず水はどんどん汚染されていきます。

なかでも多くの合成洗剤に含まれている「界面活性剤」は、、水と油のように本来混ざらないものを混ぜ合わせる効果があるため、頑固な油汚れを落とすことができるのです。
成分を見てみると、食器洗剤・洗濯洗剤・柔軟剤・お風呂の洗剤・トイレの洗剤・シャンプー・リンス・ボディソープと、私たちが普段使用するありとあらゆる洗剤に界面活性剤は入っています。
多くの人が毎日使うものだからこそ、水質は日々汚染されているというわけですね。

handもちろん全ての洗剤をすぐに自然由来のものにシフトするのは難しいかもしれませんが、次回洗剤を買う際、どれか一つだけでも自然由来の洗剤を選んでみてはいかがでしょうか。
確かに洗浄力は合成洗剤よりは劣るかもしれません。
けれども、食器を洗ったあとやお風呂を洗ったあとに、肌に優しいと感じるはずです。

人間の肌に優しいということは、自然にも優しいということ。
自分の体を労わるように、自然にも配慮できる素敵な人を目指してみてはいかがでしょうか。