おばあちゃんの知恵袋?紅茶うがいの効果

3df80232f69ef64efc048d02ae6f3e88_s本日11月1日は、「紅茶の日」。
これは1791年11月1日、大黒屋光太夫という船主が日本人ではじめて正式なお茶会にて紅茶を飲んだことから制定されたとのこと。
ちなみに正式なお茶会とはイギリス発祥の”アフタヌーンティー”のことで、スコーンやサンドウィッチといった軽食とともに、イングリッシュ・ミルクティー(ティー・ウィズ・ミルク)を楽しむもので、日本紅茶協会や紅茶メーカーでは、毎年この日にちなんだイベントが行われています。

そんな紅茶をはじめとしたお茶類には殺菌作用が認められており、昔から風邪予防には「お茶うがいが良い」と言われてきました。
いわゆる”おばあちゃんの知恵袋”ですね。

現代の科学で調べてみると、この知恵袋のなかには根拠のないものもあるようですが、迷信やたわごとでは片付けられないものが先人の知恵。
緑茶でのうがいも、カテキンによる殺菌効果で風邪による喉の痛みを和らげる効果があることが科学的に証明されており、毎日緑茶うがいを続けた人と行っていたい人を比べた結果、緑茶うがいを続けた人の方が、70%近くの割合で風邪をひきにくくなったというデータもあるのです。
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しかしながら緑茶をしのぐ凄いパワーを秘めたものが紅茶。
風邪だけでなく、冬に猛威をふるうインフルエンザウィルスにも効果があるとされているのです。

紅茶の中に含まれる”テアフラビン”が、インフルエンザをはじめとした強力なウィルスに対抗する成分なのですが、これは茶葉を発酵させる際にできるもので、ポリフェノールが酸化したもの。
実は紅茶独特のあの美しい赤橙色こそがテアフラビンの色であり、発酵茶葉だからこそ、強力なパワーを秘めていたのです。

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美味しく飲むための紅茶は、熱湯で茶葉を蒸らして香りと味を引き出しますが、うがい用の紅茶は、茶葉(ティーパック1袋程度)を150mlの熱湯で5分以上しっかり煮出す必要があります。
紅茶の茶葉は煮出すと苦味が増すのですが、この苦味成分こそが”エピガロカテキンガレート”と呼ばれるポリフェノールの一種で、免疫力を高めてくれる成分。テアフラビンとエピガロカテキンガレート2つの成分で、風邪もインフルエンザも徹底的に予防することができるのです。

もちろん紅茶うがいだけでなく、飲むことでも風邪予防となるため、普段はコーヒー派という方も、冬の時期だけ紅茶にシフトしてみてはいかがでしょうか。

※うがい用の紅茶は、その都度2倍の水で希釈することをおすすめします。
※衛生上、うがい液は1日で使用してください。