キリッと冷たくてシュワシュワ!天然のラムネ水

8564896d166949da294eb835d59ae219_sGWも終盤。天気のよい夏日が続きますが、こんな日は冷たいドリンクが飲みたくなりますよね。
実は去る5月4日は、ラムネの製造許可が初めて日本人に降りた「ラムネの日」。この製造許可が降りたのは明治時代と、日本で古くから親しまれている炭酸飲料なのです。

ラムネは、昭和初期には”子どもお供”ともいえる国民的炭酸ジュースでしたが、コーラの登場とともに出荷数は下火に。そしていつの間にか、お祭りで飲む程度の飲み物となってしまったのです。

しかし今、フードフェスタや物産展で意外な人気を集めているものがご当地ラムネ。地元の名産果汁を使用したフルーティーな一品から、ワサビや醤油といった変わり種まで、数百種類の商品が発売されている今注目のドリンクなのです。

そしてマニアが登場するほどご当地ラムネがブームとなっている傍ら、”天然のラムネ水”も密かなブームとなっているとのこと。瓶入りラムネとはひと味もふた味も違う天然のラムネ水の魅力とは、一体何なのでしょうか?e96dd97a80c7c8822c34f37dc5aedc40_s

天然のラムネ水は鉱泉(湧き水)で、日本で飲める場所は非常に少ないです。
海外ではシュワシュワとした天然炭酸泉が湧く場所は多く、ペリエは日本でも有名な天然の炭酸水ではないでしょうか。

そんなラムネ水が湧く数少ない場所として有名なのが、人気温泉地である湯布院の白水鉱泉。
ここのラムネ水は、水の味そのものが美味しいだけでなく、水温は夏場でも約4℃。冷たくてしっかりとパンチのある炭酸が味わえると人気となっています。

ドリンクとして売られている瓶入りラムネは、重曹(炭酸水素ナトリウム)とクエン酸の化学反応によってシュワシュワができあがりますが、天然のラムネ水には、地下で育まれた二酸化炭素がたっぷり。しかもナトリウム・カルシウムといったミネラル分が豊富なことから、糖尿病・肝臓病・皮膚病・便秘に良いとして、健康飲料としても古くから親しまれているのです。

ae96ff8161716761cbe18e113b9f32dd_s白水鉱泉のラムネ水は有料ではありますが、持ち帰りができるほか、宅配も行っています。
こちらのラムネ水でご飯を炊いても美味しいようですが、やはり人気の飲み方は砂糖を加えた天然ラムネ。もともとラムネは、英語のレモネードが転訛した呼び方のため、本格的(?)な天然ラムネを楽しむのであれば、レモン果汁を加えてみても良さそうです。

ちなみに銭湯や温泉などで「ラムネ湯」と呼ばれる炭酸泉が見られますが、あれはラムネ水を沸かしたものではなく、人工的に炭酸を発生させたものがほとんどだそう。
国内では超貴重なラムネ水だからこそ、行ってみる価値はあり!夏に向けて、天然のラムネを求める旅を計画してみてはいかがでしょうか。