9月22日は「国際ビーチクリーンアップデー」です!

garbargesea各地でイベントが行われているシルバーウィーク。
各種イベントに出かける方も多いでしょうが、9月22日には全国、いや全世界のベイサイドにて「国際海岸クリーンアップ・キャンペーン」と呼ばれるイベントが行われているのをご存知でしょうか。

国際海岸クリーンアップ・キャンペーンは、サンフランシスコにある海洋自然保護センターが始めたもの。
単にビーチを綺麗にしようといったキャンペーンではなく、集めたゴミを基に、どこからどのようにゴミが流れてきているかを調べ、美しい海を守ることを目的としています。

日本では1990年より「クリーンアップ全国事務局(JEAN)」が実施。
「国際海岸クリーンアップデイ」という名前で、9月22日に近い週末に行われています。
今年は22日が連休と重なるため、連休中各地で行われているクリーンアップイベント。
イベントが行われている場所はクリーンアップ全国事務局(JEAN)にて随時更新。
お出かけの予定がない方は、ご家族全員でこのようなイベントに参加してみてはいかがでしょうか。seafromgarbarge

そもそもこの「海ゴミ」はどこからやってくるのかといえば、約70%が陸上から。残りは船の上からです。
海に囲まれた日本の場合、海ゴミは日本から出されたゴミだけでなく、中国・韓国、そしてロシアから流れてくるものも少なくありません。
なかでも日本屈指の美しい海として人気の高い、沖縄を囲む東シナ海。
東アジア諸国から漂着した海ゴミが1mものゴミ山になることもあるなど、非常に大きな問題となっているのです。

そのため国内でいくら海ゴミのクリーンアップを行ったとしても、海ゴミがなくなる可能性はゼロ。
だからこそこの時期に国際的なイベントとして世界同時に行い、海ゴミの発生元などについて調べることが重要なのです。

海ゴミが一般的なゴミと大きく異なる点は、
・リサイクルができない
・ゴミが細かくなりすぎている
といったものが挙げられます。

IMG_y0306例えば地上で拾ったアルミ缶であればリサイクル可能ですが、海で拾った場合、塩害によって錆びていたりすることがほとんど。リサイクルはできません。
また、波や紫外線にさらされたことでゴミはどんどん小さな破片に分解されるため、全てのゴミを人の手で取りきれるわけではないのです。
このように海ゴミは回収が難しいといった問題があるだけでなく、小さすぎてやがては海底に沈んでしまい、海が汚れてしまう懸念もあります。

そして近年問題となっているのが、海ゴミによる海洋生物の死亡。
ゴミとエサを間違えて飲み込み、それを繰り返すことでやがて消化器官にプラスチックなどのゴミが蓄積。エサを消化できず死亡する例があとを経ちません。

誰もがゴミの山の海岸よりも、綺麗な海岸を臨むはずです。
9月22日に全世界でこのようなキャンペーンが行われていることをまず知ること。これこそが、海を守る一歩ではないでしょうか。