”ボトルウォーター”に気をつけよう!

水が売られる大型スーパーここ数日ネットで話題になっている、外資系のとある店舗で販売されているペットボトル入りのお水。
1本あたり25円弱と破格の値段のため、何ケースも箱買いする方が多いようですが、実はこちらのお水の原材料が水道水だったというのです。
まさか水道水を購入していたとは…と衝撃を受けている方も多いようですが、実はこれ、海外では当たり前。
日本人が少し間違った解釈をしていたのです。

皆さんは普段ペットボトル入りのお水ををどのように呼んでいますか?
「お水1本買ってきて」
「ミネラルウォーターある?」
など、「お水」や「ミネラルウォーター」といった呼び方をしているかと思いますが、実はこれはどちらも正式名称ではありません。
ペットボトルや瓶などに入れられたお水の名前は、ボトルウォーター。
”容器入り飲料水=ボトルウォーター”が、正しい名称なのです。

ボトリングされるお水多くの日本人は、水道水よりも質の良いお水がペットボトルなどに入れられて販売されていると思い込んでいますが、それは水道水がそのまま飲めるから。
海外では水道水が飲めない地域が多いため、
”生活用水が水道水・飲む水は買う”
というように完全に住み分けされています。

ですから、水道水をろ過して飲める状態にしたものがペットボトルなどに詰められ販売されているのですが、これが”ボトルウォーター”。
ボトルウォーターと名前が似ているので非常に紛らわしいですが、容器に入れられた水全般のことをボトルウォーター、水道水を容器に詰めたものをボトルドウォーターと呼びます。

私たちが普段購入しているお水は、多くが”天然水”だったり”ミネラルウォーター”だったりしますが、実はこれはお水のなかでも高級品。
水道水が飲める日本では、
”さほど美味しくはないけれども飲めるお水が水道水・美味しいお水は買う”
という認識のため、1本数百円もするお水が売られていますが、ボトルドウォーターが普及している地域では、普段飲む水は1本数十円程度。
だから、格安のお水の原材料が水道水だからといって、何ら不思議ではないのです。

買い物かご最近では各地域の水道局が、水道水の水質がよくなったとPRするため水道水をペットボトルに入れた商品が売られていますが、あくまでこれは観光客へ向けたお土産仕様。
わざわざ買わなくても飲める水道水を購入する人がいないからこそ、水道水を原材料としたボトルドウォーターは日本では販売されていないのです。

海外へ行くと水を購入したりホテルにサービスでボトルウォーターが置いてあったりしますが、安いものや無料のお水の多くはボトルドウォーターです。
もちろんきちんとろ過されているので問題はありませんが、輸入品のお水を購入する際や海外でお水を買うときは、ちょっと原材料に気をつけてみましょう。
水であっても、価格をとるか原材料をとるかは、普段の食品選びと変わりありません。