花粉前線到来!花粉が水に変わる新技術とは?

0a8f280d3c75266ed0233b6ae6cfec28_sマスクを装着する方が増えるこの時期。
花粉症の方は、どのような対策を行っていますか?

抗アレルギー薬を飲んでいる方も多いでしょうが、薬は症状を抑える一過性のものに過ぎません。
ですから日常生活で私たちができることは、基本的には体や部屋に花粉を入れないこと。そして入ってきてしまったら、掃除をしたりシャワーを浴びるなどして、花粉を追い出すというシンプルな対策しかありませんでした。

しかしながら、”花粉そのものを撃退する”という驚きの新技術が開発されたのをご存知でしょうか。
しかもこの技術、着々と実用化の動きを見せているようなのです。

その技術とは、光触媒を応用した特許技術であるハイドロ銀チタン(R)。
光触媒という言葉を耳にしたことのある方は多いでしょうが、身近なところでは光合成が挙げられます。
植物は光を浴びると、二酸化炭素と水から酸素を発生させさせますが、そこで必要なものが葉緑素。そしてこの葉緑素こそが、光触媒にあたるものなのです。

c60e2996d5485e087f3869f54c065aa9_s

一般的な光触媒では、太陽光が当たると有機物が分解されて”水+二酸化炭素”に変化します。ですがハイドロ銀チタン(R)は、アレルギーの原因となるタンパク質を分解して水に変えるそうなのです。

しかも花粉やハウスダストといったアレルギー物質だけでなく、細菌やインフルエンザも分解するというから驚きではないでしょうか。

さらには”ハイブリッド触媒”と呼ばれる新技術により、光がなくとも光触媒と同様の働きをするとのこと。
現在、実用化されて広く販売されているものはタオルなどのファブリック類ですが、寝室などの暗い場所で使用するシーツなどにも効果が期待できることから、注目を浴びているのです。

そして今月から、この新技術加工を施したマスクが店頭に並んでいます。
価格は1枚あたり120円と使い捨てにしてはかなり高価格ですが、気になる方は飛散量がピークのときに試してみてはいかがでしょうか。

1caab3e4cdbd0b1a86df7d9894085022_sまた、この技術を施したスポーツウェアの販売も検討されているようなので、これから街で「ハイドロ銀チタン(R)」と書かれた商品が、当たり前に見られるようになるのも近いかもしれませんね。

国内居住者の2割が発症している花粉症ですが、ここまで大々的になアレルギー症状が特定の時期に発生するのは、日本特有です。
発生源であるスギそのものを、花粉の飛散しにくい種へと植え替える動きもあるようですが、2割の方にとっては、春の辛さはまだまだ続くのかもしれません。