進化した「スパ銭湯」に行こう!

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大型の台風が立て続けに2つも上陸した今月。
そんな台風の合間であった去る10月10日。この日が「銭湯の日」だったということをご存知でしょうか。
10月10日を「旧体育の日」と覚えている方も多いでしょうが、この体育の日が銭湯の日と密接に関係しているのです。

体育の日は今からちょうど50年前、東京オリンピックが開催されたことから国民の休日に制定されました。
スポーツで汗を流した後には、銭湯でひとっ風呂。銭湯で健康増進。
このようなことから、東京都公衆浴場業衛生同業組合が1996年正式に「銭湯の日」を定めたのです。

しかしここ数年、湯を沸かすために必要な燃料の高騰や銭湯に通う人々の減少などもあり、続々と銭湯は閉鎖。
全国ではわずか3000軒しか残っておらず、沖縄県にいたってはわずか1軒が残るのみ。
確かに自宅にお風呂があることが当たり前の時代ですし、サウナやミスト機能を備えた贅沢なお風呂も珍しくありません。
しかし足を伸ばしてたっぷりお湯に疲れる銭湯は、日本人のDNAに刻まれた究極のリラクゼーションではないでしょうか。

そんな時代に合わせるがごとく、銭湯の減少とともに増えているものがスパ銭湯。spa4
いわゆるアミューズメント型銭湯ですが、最近ではお父さんが楽しむ「スーパー銭湯」から女性をターゲットとした「スパ銭湯」へと変貌を遂げているのです。

スーパー銭湯とスパ銭湯の大きな違いは、女性向けであるかどうか。
メイクルームにホテルさながらのアメニティを揃えたり、複数のマッサージエステからコースを選べたりと、まるでリゾートへ旅行に来た感覚が味わえる銭湯となっているのです。
なかにはマッサージだけでなく、ネイルサロンやヘアサロン、美容鍼やヨガイベントを開催しているなど、とにかく女性が求める美とリラクゼーションが満載。身体の外と中から、癒しを堪能できるのです。

忙しくてなかなか旅行に行けないといったビジネスウーマンの方が訪れるだけでなく、友人や恋人・奥さまへのプレゼントとしてスパ銭湯チケットを贈ることも人気の模様。
入館券だけでなく、エステコースと組み合わせたプレゼント用チケットを用意しているところもあるため、お式の準備で忙しいウェディング前の新婦や特別な記念日に女性にプレゼントすると、喜ばれること間違いなしです。

spa2スーパー銭湯のなかにはファミリー層をターゲットとしているところも多いのですが、スパ銭湯の場合は女性専用のリラックスルームが設けられていたり、子どもの入館が禁止となっているなど、静かな空間を求めている方にはぴったり。
食事も従来のスーパー銭湯とは異なり、アジアンフードやスイーツといった女性好みのものや、身体に優しいデトックス料理などを提供。まさに朝から夜まで1日のんびりと過ごすことができるのです。
都市部を中心に展開しているため、ちょっと足を延ばして小旅行気分でスパ銭湯を。
旅行よりも手軽でありながら、しっかり疲れを落として元気をチャージできる場所ですよ。