暑いからこそ人気!? 出汁を味わう夏のさっぱり鍋

dfa88ddb9641224909d7a158b03bb320_s暑さが一旦治まったのも束の間、連日30度を超える猛暑が全国的に続いています。

もはや水筒やペットボトルなくしては移動すら辛い日々ですが、暑いからこそ補給する水分は常温を心がけたいもの。
冷たいドリンクばかりを飲んでいると、水分をたくさん摂っているにもかかわらず、反対に脱水症状を引き起こすこともあるのです。

そもそも消化器官は、体温とほぼ同じ温度で正常に機能するようにできていますが、そこにキンキンに冷えたドリンクが流れ込むと、動きが鈍くなって水分が上手く吸収されなくなることに。結果、脱水症状を予防するために水分を補給したものの、脱水を引き起こしてしまう可能性があるのです。

また「冷たいものばかりを食べていると胃が弱る」と言いますが、その理由は胃を守る粘液が分泌されにくくなるため。守ってくれる粘液が少なくなることで、胃酸が胃を傷つけ胃痛を引き起こしたり、「何となくダルい…」といった夏特有の症状に拍車をかけてしまうのです。

2233dab1585c1c511b3a85f5668d28fb_sつまり夏こそ、飲み物は常温やホットがベスト。
食べ物は温かいスパイス料理など、汗をたっぷりかくものを積極的に摂った方が、反対に暑い夏を乗り切ることができるのです。

そんななか、この夏密かに流行しているのが”夏鍋”なるもの。
「鍋=冬」のイメージですが、トマトやオクラといった旬の夏野菜を取り入れたり、ココナッツミルクやアジアンスパイスで夏っぽい味を演出するのが夏鍋の良いところ。
なかでも今年の夏は、数年前から出汁がブームを巻き起こしていることもあってか、出汁ベースの夏鍋も人気急上昇。鰹出汁には疲労回復を助けるアミノ酸が含まれているため、理にかなっているのかもしれません。

また栄養バランスの良い夏鍋は、ついつい素麺などの麺類で終わらせてしまう偏った夏の食事を整えてくれるだけでなく、手軽に作れるところも魅力のひとつ。酷暑だった今年の夏は、火を使わず食事が作れるミールキットや、缶詰・レトルト食品が爆発的に売れていますが、食材を切るだけでできる鍋料理は、実は夏向きなのではないでしょうか。

08f335d10300eabd13ca6d6be19f0870_s冷蔵庫の中に、ハワイウォーターと鰹節・昆布・煮干しといった乾物を入れた麦茶ポットを用意しておけば、いつでも夏鍋の準備はOKです。

具材からも良い出汁が出るので、味付けは塩や醤油だけで十分。レモンの輪切りといった夏っぽい爽やかな味をプラスすれば、酷暑を乗り切る夏鍋が完成です!