寒い時期はちょっと珍しいハーブティーでほっと一息

herb teaオフィスや家庭でほっと一息つきたい時の定番といえば、やっぱりコーヒー。
とある調査で、コーヒーと紅茶どちらを職場で飲むかその割合を調べたところ、圧倒的にコーヒーが高く、紅茶の支持率はわずか3割程度でした。

しかし最近では美容や健康維持の観点からか、コーヒー・紅茶ではなくハーブティーを愛飲している割合も増加。
特に美に関心の高い女性の間では様々なハーブティーが好まれており、ハーブを量り売りしてくれるハーブティー専門店も増えてきています。

また、普段良く飲む飲み物と体型の関係を調査したアンケートがあるのですが、こちらではなんとハーブティーを愛飲している方たちが、一番スリムだという結果が。
普段からハーブティーを飲んでいる方たちは美容に関心が高いため、このような結果となったのかもしれませんが、気になるデータではありますよね。

冬の寒い時期にカップから立ち昇る湯気が嬉しいホットドリンク。
ハーブティーのなかには、冷え症やカサカサ肌に嬉しい成分が含まれたた物もあります。
そこで今回は、ちょっと珍しくて美容や健康に良いとされているハーブティーを紹介しましょう。

tea time
まず、冷えに良いと聞いてピンとくる食べ物といえば、生姜ではないでしょうか。
「生姜はハーブ?」と思う方もいるかもしれませんが、ヨーロッパなどでは古くからスライスして乾燥したものが流通しており、実は立派なハーブ。

生姜以外にもシソや山椒、そして三つ葉といった身近な食材も日本原産のハーブであり、実はこれらもハーブティーとして飲むことができるのです。
シソには風邪予防、三つ葉には血行促進の効果があるとされているため、これからの季節にもってこいの飲み物かもしれません。

その他にも日本のハーブティーとしては、隠岐の島周辺で古くから飲まれてきた「ふくぎ茶」があり、こちらはクロモジ(隠岐の島地方の方言でふくぎ)の小枝を乾燥させた物です。
味は生姜に近いスパイス系の味であり、ミルクと合わせてチャイ風にしても美味。
クロモジには整腸作用や抗菌効果があると言われており、隠岐の島では古くから生薬としても親しまれてきたようです。

その他、最近注目のハーブティーといえば、「パパイヤリーフティー」と「ムルサルスキーティー」。Sideritis
どちらも日本では馴染みの薄いお茶ですが、これらはメディカルハーブティーとして、医療の現場でも注目を浴びています。

パパイヤリーフティーは南国タイが原産であり、高い抗酸化作用が認められているため、抗がん剤と併用している医療機関もあるそうです。
味は少々癖がありますが、健康目的で飲用する分には問題無く、食事と一緒でも美味しく頂けます。

そしてテレビでも長寿の村として紹介されている、ブルガリアの山岳地帯に咲くムルサルスキー。
地元の人たちが愛飲しているムルサルスキーティーは、乱獲が起きたことから非常に貴重なお茶とされており、近年人工栽培を積極的に行っている植物でもあります。
肝臓や腎臓への効果が認められたという研究報告もあることから、健康を気にする方たちの間では密かなブームとなっているようです。

このように、国内外を問わず非常に珍しいハーブティーはまだまだ沢山存在します。
コーヒーは身体を冷やすとも言われていますし、紅茶にもカフェインがたっぷり。
頭をシャキッとさせたい際には便利なこれらの飲み物ですが、寒い時期にほっと一息つきたい際には、ハーブティーを手元に用意してみてはいかがでしょうか。