ゴミから水を作り出す!宇宙での資源リサイクル術

Soyuz11月7日、日本人初の国際宇宙ステーション船長として、4回目の宇宙へと旅立った若田光一さん。
いつも「おもしろ宇宙実験」で私たちを楽しませてくれますが、今回は無重力空間が人間の骨に与える影響なども研究・実験するとのこと。
着実に民間人が宇宙旅行へ、はたまた別の惑星で暮らせるような日が近づいている気がしますね。

そんな夢のような話ですが、やはり宇宙空間での貴重な食糧や水の調達は、実際問題として考えなくてはなりません。
現在宇宙ステーションでは、尿をリサイクルして飲料水へと変換していることはご存じの方も多いかと思いますが、このリサイクルシステムが稼働し始めたのは2008年のこと。
それまではなんと、たったペットボトル一本分の水を宇宙まで輸送するのに1万ドル(約100万円)ものコストがかかっていたというから驚きです。
space station
このように、コスト面や実際の宇宙での生活を考えるとなると、宇宙空間では完全なリサイクルが機能しなくては、人が生活していくことは難しいとされています。
地球では食物連鎖や物質循環によって、これまで超自然的なリサイクルが行われてきました。
しかし宇宙には「消費する人間」しか今のところはいません。
そのため、「人間」と「循環を行う機械」によるリサイクルシステムの構築が、宇宙で生活するためには必要不可欠なのです。

その一つが尿を飲料水に変えるろ過技術なのですが、実は最近ではゴミを水に変える技術も新しく導入されています。
ゴミといっても主に生ゴミですが、これらを廃水とともに撹拌して溶かし、最終的に水と二酸化炭素にまで分解することによって、飲み水を手に入れることができるのです。
このように書くと非常に簡単に水が手に入ると考える方もいるかもしれませんが、実際この技術が実用化されるまでには非常に長い年月がかかっています。
アメリカでは今から約80年以上も前からこの研究は進められていたとのことですので、飲み水を取り出す技術がいかに難しいかが分かるのではないでしょうか。

recそして、既に超自然的なリサイクルシステムが人間の手によって破壊されている今、人間と機械によるリサイクルシステムの構築は、地球でも必要不可欠。
実際、ゴミを水に変えるシステムを開発したJAXAでは、この技術を宇宙ではなく地球でも是非とも活用したいと考えているようです。

最近では新築マンションのオプションとしてディスポーザーが普及してきましたが、まさにあれは生活排水と生ごみが撹拌されたものでしょう。
さらには分解時に出来た有機物は植物の肥料にもなり、処理熱を暖房用としても利用可能だそうです。

技術の進歩とともに自然体系を少しずつ壊してきた私たち人間ですが、さらなる技術の進歩とともに、超人工的なリサイクルシステムで循環機能を取り戻すことも可能でしょう。

子供の頃に思い描いていた、宇宙へと気軽に行けるような時代。
生活から出たゴミをまた生活へと戻す時代。
こんな日々が当たり前になる時代が、もしかするともうそこまで近付いているのかもしれません。