熱中症対策

今週は各地で海開きも行われ、いよいよ夏本番です。海水浴2
5月にNASAの研究者らが猛暑を記録した今年の夏の平均気温は過去最高になるという予測を発表されていましたが、まさしく猛暑の夏となりました。

前回のコラムで7月7日には熱中症で救急搬送されたのは全国で600にも及んでいたことを紹介しましたが、その翌日からも関東地方は猛暑続き。

東京の気温は7月7日から35℃を超える真夏日が4日連続。
これは過去最多記録と並びますが、その中でも7月上旬でのこの記録は観測史上、過去初めてということです。

気温の上昇に比例して、熱中症の救急搬送患者も急増しました。
7月8日から14日にかけて、全国の熱中症の救急搬送患者は1万913人にものぼり、2008年以降、最多となりました。

気温が上がるにつけ、news_20130212_1気をつけなければならないのが熱中症です。
熱中症にはこまめな水分補給が欠かせませんが、冷た過ぎても胃への負担が大きくなります。
その適温は5度~15度。
ハワイウォーターの冷水はちょうど5度ほどなので、こまめな水分補給にも最適です。
通勤や、ちょっとした外出時にも、マイボトルにハワイウォーターを入れて、いつでも飲めるように持ち歩くと安心です。

こまめな水分補給とよく言いますが、1度にどのくらいの量を飲んでいますか。

暑い中、冷たい水をゴクゴクと大量に飲んでしまうこと、ありますよね。
ですが、1度にたくさんの水を飲むことも胃への負担になります。
過剰摂取により胃液が薄まってしまうのです。
すると消化機能が低下して、体調を崩す要因にも。
1度に飲む水の量は200mlほどが良いとされていますので、1日に何度かに分けて飲みましょう。

運動や炎天下に長時間いる時などは汗をかく量も増えますので、その分、回数を増やしたり、水分だけでなく塩分補給も忘れないようにしましょう。

人の体は、発汗により体温調節を行っています。
発汗することと、汗が乾くこと。この2点が体温調節には欠かせません。
というのも、汗がかわく時に気化熱により体温が下がるメカニズムだからです。

しかし、汗のかき方は人により違いがあります。銭湯やサウナなどで実感したこともあるのではないでしょうか?

サラサラと玉のような汗をかく人、じっとりとした細かい汗をかく人など様々です。汗には良い汗と悪い汗があります。
良い汗は汗に含まれる塩分濃度が低く、さらさらとしていて乾きやすい汗。
乾きやすいということは体温を下げやすいということになります。反対にじっとりとした汗は汗に含まれる塩分濃度が高く、乾きにくいのです。
しかも、さらさらとした汗の方が気になる汗のにおいも抑えられるのです。
そして、発汗のトレーニングで良い汗に変えることができるそうです。

そのトレーニング方法をご紹介します。
わきが多汗症治療で有名な五味クリニックの五味医院長が推奨している「汗腺トレーニング」。
方法はシンプルです。

43℃位のやけどをしない程度の高温のプリントお湯にひざ下とひじから指先まで10分ほどつかります。
その後、ぬるめにお湯で体をリラックスさせます。
半身浴にしたり、お酢を加えるとさらに効果が高くなります。
これを2週間ほど続けると体質改善されるそうです。
水分をしっかりとりながら行いましょう。

毎日の入浴が熱中症予防にもなりますので、一度試してみてはいかがでしょうか?